手続きの流れ
遺言書の有無の調査 |
遺言書がある場合,相続税申告の際に必要になりますので,必ず調査しましょう。 また,遺産分割協議後に遺言書が見つかると,再度,遺産分割協議をやり直す必要があるので,必ず調査しましょう。 |
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相続財産の調査 |
相続財産が漏れていると,後で見つかった遺産について,遺産分割協議をする必要が生じてしまいます。 預貯金,不動産,有価証券,借金など,調査しなければならない相続財産はたくさんありますが,漏れの無い相続財産調査を行いましょう。 |
相続人調査 |
相続人調査は,相続人と亡くなった方(被相続人)の戸籍を揃えることで行います。 被相続人の戸籍は,被相続人が生まれてから亡くなるまでのすべての戸籍を揃える必要がありますので注意しましょう。 |
相続の単純承認 |
相続の単純承認とは,被相続人の一切の権利義務を無限に承継することをいいます。 プラスの財産もマイナスの財産もすべて受け継ぐことになりますので,注意が必要です。 また,「法定単純承認」にも注意が必要です。 これは,法律で定められた一定の事由に該当する場合は,単純承認したものとみなされることをいいます。 例えば,相続人が相続財産を処分した場合などがこれにあたります。 |
相続の限定承認 |
相続の限定承認とは,相続によって得た財産の限度で被相続人の債務を弁済するという留保を付けて相続を承認することをいいます。 限定承認は,相続財産が債務超過かどうか不明な場合に有効な選択肢ですが,相続人全員が共同して行わなければならないなどの条件があります。 また,限定承認をすると,譲渡所得税が課税されることがありますので,この点にも注意が必要です。 |
相続の放棄 |
相続の放棄とは,相続しないという意思表示を家庭裁判所で行うことをいいます。 相続放棄をすると,最初から相続人でなかったものとみなされ,プラスの財産もマイナスの財産も承継しないことになります。 |
遺産分割協議 |
遺産分割協議とは,複数の相続人がいる場合,相続人の間で話し合いによって相続財産の分け方を決める方法のことをいいます。 |
遺産分割調停 |
遺産分割調停とは,家庭裁判所で調停委員が間に入って,当事者双方から事情を聴いたり,必要に応じて資料等を提出してもらったりして,どのような分割方法を希望しているか意向を聴取し,解決案を提示したり,解決に必要な助言をしたりする手続きのことをいいます。 |
遺産分割審判 |
遺産分割審判とは,共同相続人の協議や調停が調わない場合に,家庭裁判所が具体的相続分を基準として,分割方法を決定するものです。 |